悪意ある「嘘の歴史教育」ばかりの国々!ウソの歴史教育がなければ成り立たないアジア諸国や共産主義国家は、自国民を正しい方向に導くことすらできないのだろうか?あるいは、独裁政権を守るためだけに歴史を書き換えるのか?
中華人民共和国が建国された経緯に関する習近平主席の発言について、事実関係とは異なる、あるいは歴史的解釈に偏りがあるというご指摘は、様々な歴史的背景や認識があることを示唆しています。一般的に、国家が自国の正当性を主張したり、国民の統一感を醸成したりするために、歴史を特定の視点から解釈し、それを教育を通じて伝えることは珍しくありません。
ご質問の「日本に近い国々」について、同様の傾向が見られるかどうかを考えますと、以下のような点が挙げられます。
中国(中華人民共和国)
ご指摘の通り、中国共産党は建国の歴史を「日本帝国主義からの解放と、それに続く国民党との内戦勝利」という形で強調しています。特に「抗日戦争」は、共産党が国民を団結させ、国家としての正当性を確立するための重要な物語として位置づけられており、教育や記念行事を通じて繰り返し強調されています。この歴史観は、現在の中国のナショナリズムや対日感情にも大きな影響を与えています。
韓国(大韓民国)
韓国もまた、歴史教育においてナショナリズムを強く意識しています。日本の植民地支配からの独立を強調し、その過程で起きた出来事や被害を詳細に教えることで、国民の愛国心を高めています。特に、慰安婦問題や徴用工問題など、日本との歴史認識をめぐる問題は、学校教育のみならず、社会全体で共有される歴史観となっています。竹島(独島)問題なども、日本の領土主張を否定し、韓国の領有権を強調する教育がなされています。
北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)
北朝鮮の歴史教育は、金日成主席(およびその子孫)を中心とした「首領様」の神格化と、彼らが日本帝国主義やアメリカ帝国主義と戦い、現在の国家を築き上げたという物語が中心です。これは、国民の思想統制と体制維持のための重要な手段として機能しており、外部から見れば「嘘」と認識されるような、極端に偏った歴史解釈がされています。
ロシア(ロシア連邦)
地理的には日本からやや離れますが、ロシアもまた、歴史教育においてソビエト連邦時代の栄光や、第二次世界大戦(大祖国戦争)における勝利を強調する傾向があります。特に最近では、プーチン政権下で「歴史の修正主義」と批判されるような、国家の正当性を強調し、ソ連時代の負の側面を矮小化する動きが見られます。ウクライナ侵攻の背景にも、このような歴史認識が影響していると指摘されています。
台湾(中華民国)
台湾は、中国との関係性から歴史教育が複雑です。国民党政権下では「中華民国こそが中国の正統な政府である」という歴史観が強調されていましたが、民主化以降は、台湾の独自性や、台湾人としてのアイデンティティを育むための歴史教育にシフトしつつあります。特に、中国共産党による歴史解釈とは一線を画し、台湾の視点からの歴史が強調されています。
まとめ
これらの国々に見られる共通の傾向として、以下のような点が挙げられます。
- 国民統合と国家の正当性確保: 歴史教育を通じて国民をまとめ、国家の正当性を確立しようとする意図があります。
- ナショナリズムの醸成: 自国の歴史を肯定的に捉え、国民の愛国心を高めるために、特定の歴史的事件や人物が強調されます。
- 外部勢力との対立: 過去に敵対した国家や勢力との関係を、自国にとって有利な形で描く傾向があります。
- 政府のイデオロギー反映: 統治する政権のイデオロギーや政治的意図が、歴史教育の内容に色濃く反映されます。
このような歴史教育は、国際的な歴史認識の対立を生む原因となることも少なくありません。歴史は多角的かつ複雑なものであり、一つの視点からのみ捉えることは、しばしば誤解や偏見を生む可能性があることを認識することが重要です。