USBメモリによく似た形の「USB Killer」というものがあるそうで、これをUSB端子にさすだけでPCやスマホなどの電子機器を物理的に破壊するということですが、対処法など具体的に教えてください。
「USB Killer」は、USBメモリに似た外観を持ち、USBポートに接続するだけで高電圧を送り込み、パソコンやスマートフォンなどの電子機器を物理的に破壊する危険なデバイスです。このような攻撃から機器を守るための具体的な対策を以下にご紹介します。
🔧 USB Killerの仕組み
USB Killerは、接続先のUSBポートから電力を蓄積し、約200Vの高電圧をデータラインに繰り返し放出することで、機器の回路を破壊します。この攻撃は、USBポートの電源供給ラインやデータラインを通じて行われ、特に過電圧保護が不十分な機器に深刻なダメージを与える可能性があります。
🛡️ 対策方法
- 不審なUSBデバイスを使用しない
見知らぬUSBデバイスや出所不明のUSBメモリは絶対に使用しないでください。特に公共の場で配布されるUSBメモリには注意が必要です。
- USBポートの物理的な保護
使用しないUSBポートには、物理的なカバーやロックを取り付けることで、不正なデバイスの接続を防ぐことができます。
- 過電圧保護機能の導入
USBポートに過電圧保護回路を追加することで、高電圧から機器を守ることができます。これには、サージプロテクターや過電圧保護ICの導入が効果的です。
- USBポートの使用制限
企業や組織では、USBポートの使用を制限することで、リスクを低減できます。例えば、特定のデバイスのみを許可するホワイトリスト方式や、USBポート自体を無効化する方法があります。
- セキュリティ教育の徹底
従業員やユーザーに対して、USBデバイスのリスクや安全な使用方法について教育を行うことで、人的なミスを防ぐことができます。
⚠️ 注意点
USB Killerは、見た目が通常のUSBメモリとほとんど変わらないため、外見だけで判断することは困難です。また、公共の場や共有スペースでは、他人がUSBポートに不正なデバイスを接続するリスクもあるため、常に注意が必要です。
これらの対策を講じることで、USB Killerによる物理的な攻撃から機器を守ることができます。特に企業や組織では、技術的な対策と人的な対策を組み合わせて、総合的なセキュリティ対策を実施することが重要です。