
どこにでもいる普通の高校生が、ある日の放課後、友人と行った飲食店で軽い冗談のつもりで短い動画を撮影しました。ほんの数人の仲間内だけで共有するはずだったその1秒の映像が、見知らぬ誰かによって保存され、瞬く間にネットの海へと解き放たれてしまいます。
スマートフォンをポケットに仕舞い、自宅に到着する頃には、彼の名前や通っている学校、さらには家族の職場までもが特定されていました。鳴り止まない通知と、画面を埋め尽くす見ず知らずの人々からの容赦ない言葉の刃。ネット上に一度刻まれた記憶は、どれほど消去を願っても完全に消し去ることはできません。進学の道は閉ざされ、家族の平穏な日常も一瞬で奪われていきました。
これは決してフィクションではなく、現代を生きる誰もが直面している現実です。悪意を持った犯罪者だけでなく、正義感から他者を追い詰める匿名の群衆が、次の標的を探しています。スマートフォンの画面の向こう側には、想像以上に巨大で容赦のない社会が広がっているのです。
本書は、そんなデジタルの脅威から自らの身を守るための実践的な知恵を授けてくれます。どのような表現が攻撃の標的になるのか、万が一トラブルに巻き込まれたらどう動くべきか、具体的な事例をもとに分かりやすく解説します。
たった1回の投稿でこれまでの努力を水の泡にしないために、いま正しい知識を身につけましょう。スマホを持つすべての人に読んでもらいたい、現代の羅針盤となる1冊です。
